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神祭具は神棚の祭祀に用いられる道具・器具を示し、神饌(しんせん)は神棚に供える供
物の事で御饌(みけ)と呼ばれることもありますす。
本来は神棚も神具に含まれますが、ここでは神棚以外の神具や神饌を説明します。
・ 注連縄(しめなわ) :稲藁で編んだ縄に紙垂(しで)を垂らし、神棚の上部に取
り付けられます。
・ 神鏡 : 円形の薄い鏡で、一般的には鏡を支える台と共に用いられます。
・ 三方 : 神饌や神酒・水のお供えに用いられる木製造りの台を示します。
・ 神器 : 神様にお供えする神酒や水や塩のための器で、白色の陶器で作られること
が多い。
※ 米・塩-平瓮、神酒-瓶子、水-水器などがこれにあたります。
・ 榊立て :榊をお供えるための白色の陶器製花立。
・ 灯明 : 三本の脚をつけた灯明皿または燭台にあたります。
・ 御幣 : 神道の祭祀で用いられる幣帛の一種で、2本の紙垂を竹または木の幣串に
挟んだもの。
・ 祖霊舎(御霊屋・神徒檀) : 神棚が神を祀りするものに対し、ご先祖の霊を祀る
ための祭壇。
・ 霊璽(れいじ):仏教における位牌に相当するもので、故人の霊の依り代となるもの
とされる。
お供えする品目は、主食としてのお米を始め、お酒、お餅、海魚、川魚、野鳥、水鳥、海
菜、野菜、お菓子、お塩、お水を基本としつつ、
地元の産物が捧げられたり、お祭りの軽重によって種類・数が増減したりもします。
また地域によっては、歴史的に特別な由来のある神饌が捧げられなど、我々が長い歴史の
中で育んできた食文化が反映されているのです。
一般的に神棚では、米や塩、水、海藻、清酒、野菜、鯛、鰹節、果物などをお供えします
。
お供えの頻度は地域によって異なりますが、本来は朝夕の2回のお供えが基本だと云われ
ています。
また、祭儀の後に供えた神饌を食べる宴のことを直会(なおらい)といいます。つまり、
直会を行うことは人神共食であり、神のおかげをいただくことに繋がります。