御存知！Chick Corea/末期Return to Forever音楽性過度期の大傑作「Musicmagic」 Vocalion社SACD仕様限定盤未開封新品でございます。
オリジナル”Stereo・Mix”に加え、当時リリースの
”Quadraphonic・Mix”制作マスターを使用した模様。
現在主流のフラットマスタリング方式の模様で音量より情報量重視でございますが、アナログ盤的な音質を指向しており非常に良心的な高音質。
されど幾分現代感がございます。
そもそもリリース当時から音質の良さでも知られる作品でオーディオファンに重宝された作品でございます。
現在ではそのオーディオファンから「マスターテープを一番上手く再現していたのはアナログ盤ではなかろうか？」との指摘が挙がり、
嘗ての名マスタリング・エンジニア故George Marino等が手掛けた当時のアナログ盤が高値で取引される昨今でございます..............
されど、こちらにはスクラッチノイズはございませんが........................................

内容は言わずもがな。
ラインナップは末期の名手揃い。
Chick Corea(P、Key)、Stanley Clarke(B、Vo)、Gayle Moran(Key、Vo、ex-第二期Mahavishnu Orchestra(!!!!!!!!!!!!!!!!))、Joe Farrell(Flute、Sax、後にMichel Camilo他)、James Tinsley(Trumpet)、John Thomas(Flugelhorn、Trumpet)、
James E.Pugh(Tenor Trombone)、Harold Garrett(TenorBass Trombone、Baritone horn)、Gerry Brown(Ds、後にStanley Clarke Band)となります。

”ロックバンド編成”Return to Foreverから、名手Al DiMeola、名手Lenny Whiteが独立。ラインナップ解体。
Corea/ClarkeにChick Coreaの愛妻で第二期Mahavishnu Orchestraという驚異の肩書を持つGayle Moranを加え、初期Return to ForeverのJoe Farrellを呼び戻し
更にホーン奏者四名と名手Gerry Brownを加え、
新生Return to Foreverとして制作されたのが今作となります。
初期Return to Foreverと比較される今作ではございますが、後のChick Coreaソロ名義で末期Return to Foreverラインナップ絡みで同時期に制作されたの大傑作「The Leprechaun」や
当時の一連の「My Spanish Heart」「Mad Hutter」や「Secret Agent」「Friends」という傑作群に繋がる音楽性。

但し、ジャズ系というよりは当時で言う(ロック音楽絡みの)”クロスオーヴァー系”の音楽性。当時のプログレッシヴ・ロック系の影響も垣間見られるものでもございます。
Gayle MoranやStanley Clarkeのヴォーカルをフィーチャーした楽曲が目立つものでございますが、”ロックバンド編成期”Return to Foreverに繋がる音楽性で大作主義絡みというもの。
されど、大傑作「The Leprechaun」と同時期制作であちらはジャズ色が強いものではございましたが、正直Return to ForeverとChick Coreaソロとの音楽性の境界線が曖昧としている感がございます。
次作に締めとなる大傑作ライヴ盤を制作しReturn to Foreverは解散となりますが、音楽的境界線の曖昧さが解散の切っ掛けとなった感がございます。

当時CBSとの契約が残っていた為、名手Al DiMeola/Lenny White離脱後もReturn to Foreverと名乗らねばならない、契約消化の為に作られたと揶揄される作品ではございますが、
何せ全盛期Chick Corea、そして名手揃いのラインナップでございます。
何をか言わんや、でございます....................................................

リリース当時から録音の良さで知られた今作でございます。
”Quadraphonic・Mix”マスターの存在に加えて、Vocalion社のSACD用音源選択の御眼鏡に適った感がございます...............................................
現在では入手が困難。この機会に是非。