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Kz Guitar Worksと言えば、QueenのBrian Mayがかつて父と製作したオリジナルギター"Red Special"のオフィシャルシグネイチャーモデルを製作しており、今現在も完全再現モデルを手掛ける、世界でも類を見ないオリジナリティーに富んだ国産ハンドメイドギターブランドでございます。
今回KzさんのRed Specialに関する技術と知識を注ぎこみ製作したモデルが、Kz RS TLでございます。
当モデルの特徴ですが、通常のテレキャスやシンラインとは異なる構造や木材構成をしております。
レッドスペシャルといえばマホガニーボディー!! と思っている方が殆どでしょう。実際に私もそう信じておりました。
実際に、マホガニーの家具をばらしてブライアンメイと父親が一緒にギターにしたという逸話があり、恐らくですがブライアンメイ本人もマホガニーであると思い込んでいたのかもしれません。
しかし、ブライアンメイ本人が使用しているオリジナルはマホガニーボディーではないのです。
かつてKz Guitar Worksの伊集院氏が解析した際に、彼のギターはブロックボードとオーク材の合板にマホガニーがトップ材として貼られている事を突き止めました。
また、指板材もエボニーではなく黒染めしたオーク材である事も研究の結果判明致しました。
過去から現代まで数多の楽器メーカーがRed Specialをコピーしてきておりましたが、それらの殆どはマホガニーボディーにエボニー指板と、見た目通りの仕様で製作してきております。
もしかしたら、その中のどこかのメーカーもオリジナルの秘密に気付いたかもしれません。
仮にそうであったとしても、そのメーカーはオリジナルの通りにコピーしなかったでしょう。
なぜなら、オリジナルと同じ仕様でギターを製作するとなると、多大な労力とコスト、そして失敗のリスクがあるからです。
オリジナル仕様の合板を作成するには、各材の厚さを指定した上で特注で張り合わせ、その上で加工する必要があります。
そして何より、通常使用しない材を使う場合はノウハウが0の状態からのスタートとなり、もちろん他のメーカーもノウハウを持っている訳がないので助言を求める事も出来ません。
また、大量仕入れが出来ない分木材のコストも非常に高くなってしまいます。
しかし、Kz Guitar Worksはあえてそれらのコストを度外視し"完全再現"を目指してしまいました。
こうして誕生したのが、完全再現モデルであるRS Replicaと、演奏性を現代基準に仕立て直した"RS Hybrid"でございました。
このKz RS TLは、RS Hybridをベースに製作された、当店のカスタムオーダーモデルでございます。
元々Kz Guitar Worksでは、Red Specialの様なシェイプのKz Oneしか製作をしておりませんでしたが、2020年に当店からの特注でAll Rose TLを製作して頂きました。
正直All Rose TLの完成度が予想を遥かに超えて素晴らしく、KzのホロウボディーTLを別のギターで活かしたいと考えていた際にふと思いついたのが、今回完成したRS TLでした。
Kz Guitar Worksだから熟知している、オリジナルのRed Specialの構造と材構成、そしてボディー内部の加工内容という、Kzならではの知識と技術をTLに落とし込む事で、KzらしくKzしか製作出来ないオリジナリティー溢れるモデルが誕生致しました。
Red Specialは唯一無二のサウンドを出す事が出来る上に、ボディーシェイプが非常にカッコいい一方、ボディーがでかい、ネックが太い等といった、日本人としては演奏し難い要素が詰まったギターでございます。
それゆえに、KzのRS Replicaを普段使いのギターとして使用している方はあまりおらず、Brian May Guitars等といった別ブランドの演奏性が高いモデルを普段は使用しているとの声を多く頂いております。
また、アーティストモデルという事もあり、Red Specialサウンドに興味があっても敬遠をしてしまっているプレイヤーからのご意見も多く耳にしておりました。
そこで、手軽に手に持つ事が出来るTLシェイプを採用し、演奏性に優れたRS Hybridベースのスペックにする事で高い演奏性と、Red SpecialシェイプではないRed Specialを製作する事に致しました。
今回RS TLを製作するにあたって、Red Specialの機能やサウンドをそのままTLモデルに落とし込んだ3S仕様と、Red Special材を使用して製作する2S仕様の２本をオーダー致しました。
こちらの個体は、2S仕様で、所謂王道のシンラインTLモデルとなっております。
Red Specialと同様の材構成にする事により、通常のTLとは全く異なるサウンドに仕上がりました。
通常シンラインTLというと、アッシュならば歯切れが良いサウンドの中に軽いエアー感を持つサウンドが、マホガニーボディーならば甘く柔らかいサウンドになる傾向にあります。
しかし当モデルは、それらのサウンドとは全く異なる、新しいサウンドのシンラインTLとなっております。
全体的なイメージとしては、マホガニーの様な甘さと柔らかさがあるのですが、一音一音の立ち上がりの速さや、甘さの中に確かに感じられるエッジ感が存在するので、いわばマホガニーのシンラインとアッシュのシンラインの美味しいところ取りのサウンドに仕上がっているのです。
ピックアップに関しましては、Fender Custom Shopの初代シニアマスタービルダーであるJ.W.Blackが自身のプライベートブランドギターに使用しているオリジナルのピックアップを搭載しております。
このピックアップの特性もあり、クリーンやクランチでもサウンドにガッツと煌びやかな鈴鳴り感が前面に出てくるので、この個体は他に類を見ない極上のトーンを創り出しているのです。
フロントやリア単体のサウンドもトップクラスに優れたサウンドですが、出来ればハーフトーンを試して頂きたいと願います。
甘くも鮮やかなサウンドはこちらの個体でしか味わえない唯一無二のサウンドでございます。
フロントやリア単体のサウンドもトップクラスに優れたサウンドですが、出来ればハーフトーンを試して頂きたいと願います。
甘くも鮮やかなサウンドはこちらの個体でしか味わえない唯一無二のサウンドでございます。
テレキャスター好きも、Red Special好きも是非一度お試し頂きたいギターでございます。
お気になる方は是非ご検討下さいませ。
Body:Blockboard,Oak,Honduras Mahogany Veneer (Hollow)
Neck Wood:Honduras Mahogany
Fingerboard:Ebony
Neck Shape:Original
Nut:Bone
Scale:25.5" (648mm)
Frets:22F FW55090
Tuners:Gotoh SDS-510 Standard 05M N
Bridge:JOE BARDEN American Standard Tele Bridge Plate and Saddle Kit Nickel
Hardware:Chrome
Pickups: Callahan JWB-JC#2
Controls:1Volume 1Tone,3-Way Blade Switch
重量:3.15kg
正規保証書、付属品一式、Semi Hard Case付属
詳細はお問い合わせ下さい。
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