名盤でなくていい。本人や制作に携わった者たちにとって愛すべき作品だと言い切れ、それを生活に入れてくれた多くの人たちがいる、それでいい。
アルバム・タイトルは本番中に決めた。『Kiss of Spain』。まさにその曲を録っている最中、富樫さんがマレットで1コーラスを実に美しく唄い上げた直後だった。収録後デュークにその事を告げた。彼も賛成。そして、続けて語り始めた。その曲を作ったときのことを。
「砂漠をラクダの群が行く。そして、・・・・・」
「えっ!? スペインに砂漠あったっけ?」
どうも彼はアフリカから見ていたようだ。
地中海の向こうにスペインを望む
アフリカから捉えたスペインは優しかった
Kiss of Spain
内に秘めた情熱
人種差別から一時も解放された時は無かったのではないだろうか。だからこそ、ニューヨークからコペンハーゲンへ移り住んだ。それでも晩年は孤独を感じざるを得ない日々だったのでは、と察する。
レーベル:
3361*Black – No. 3363
フォーマット:
Vinyl, LP, Album
国:
Japan
リリース済み:
1989
ジャンル:
Jazz
スタイル:
Bop
メディア: Near Mint (NM or M-)
スリーブ: Near Mint (NM or M-)