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様々な平野富山木彫作品集/定価25000円/平櫛田中題字/生野哲仙先生に弟子入りして50年以上の月日が経ち長いようで短い作家人生の一つの締めくくり

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平野富山木彫作品集/定価25000円/平櫛田中題字/生野哲仙先生に弟子入りして50年以上の月日が経ち長いようで短い作家人生の一つの締めくくり
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昭和56年 165ｐ部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
訪ねてこられた。
木彫界というより現代美術界の大長老平櫛田中翁が一昨年末に百六歳と六ヵ月という天寿を全うされてから早や一年余が経過した。田中翁が明治三十年代のはじめに上京して彫刻家として出発しようとした時期は、「美術」の一分野として「彫刻」というものに対しての認識が漸く一般世人にひろまり、それに携わる作家としての自覚が高まり、また作品を公に発表する展覧会施設も整ってきた頃であった。この頃の彫刻界は二つの大きな流れに分けられる。そのひとつは、官設の工部美術学校が創立(明治九年)されて、イタリア人彫刻家ヴィンチェンツォ・ラグーザによって紹介された洋風彫刻で、これは西洋の写実的技法をそのまま受け入れた塑造であり、もうひとつの流れは、古代よりの伝統的技法に改良を加えながら継承されてきた彫刻(主として木彫)だった。後者には、前代からの宮彫師、仏師、人形師らの系統に属する作家がいたことはいうまでもない。
田中翁がいま述べた二つの流れの後者、それも人形師の系統に属しており、今日の大成にいたる八十余年に及んだ作家活動の苦闘の歴史はここに述べるまでもないだろう。翁の畢生の大力作は何といっても「鏡獅子」(昭和三十三年)であることに異論はないと思う。「鏡獅子試作(裸像)」(昭和十三年)、「試作鏡獅子」(昭和十四年)は、人形師の伝統から出た田中翁ならではの一大集約的代表作といわねばなるまい。それは、わが伝統木彫に西洋彫塑のリアリズムを加えて新しい日本の近代木彫を完成させたわけであるが、わが国七世紀以来伝統の木彫彩色の復活と、立体像の把握においては、西洋の新しい見方を通じての制作を、常に念頭においていたのである。
平櫛田中翁について長く述べすぎたきらいはあるが、平野富山を語る時は、どうしても田中翁を抜きにしては語れなく、今日の彩色彫刻家平野富山があるのも、田中翁との出会いがなかったらありえなかったのではないか、と私は想像しているからなのである。
「先生が彩色彫刻を始められたのと、私が彩色の勉強を始めたのはほぼ同時期ぐらいである。私は池野哲仙のところに入門していたが、ある日、平櫛先生が作品の彩色をしてもらうために私の師匠を
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱小傷。表紙ややしみ。ページ小黄ばみ。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。270742ｋ
こちらの商品案内は「■@即売くん5.70■
」で作成されました。
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