Cadenceが持つ豊かな倍音を、よりスムーズにコントロールできるようレイジングとハンマリングを徹底的に拘わりました。



シンバルのスタンダードな素材、B20ブロンズに“ケーデンス・ハンマー”を施し、仕上げた小出シンバルのニュー・スタンダード。



人気シリーズ 「808」と全く同じB20ブロンズを採用しながら、ハンマリングスタイルだけで全く異なるサウンドを目指して開発されたのがCadenceシリーズ。



808シリーズのハンマーは、「強い力で叩く」スタイル。スムースな仕上がりの表面だが、ブロンズ素材の組織に分子レベルで歪みを与えて、響きをデザインしていく。それに対し、Cadenceは「弱めの圧力で深いハンマー痕」が残るスタイル。素材に与える歪みはいくぶん弱めだが、その表面にはランダムな凹みが流れるように現れている。



このハンマーにより、B20ブロンズ素材がシンバルとして表現し得る“深み”を、よりナチュラルに、絶妙なバランスで引き出しました。そのキャラクターは、言うなれば「落ち着いたトーン」そして「存在感のあるクリアな粒立ち」。



このクリア感、繊細なタッチに素直に反応するピング音、ナチュラルに空間を満たす残響。さらに、ここぞの一打は最高のエナジーを轟かせます。叩けば叩くほど、鳴らせば鳴らすほどに深みを増す本製品は、これからの小出シンバルの新たなスタンダードとも言える、至高の逸品です。