◎ 今年は来ないかと思いました… 米国シャルドネ界に燦然と輝き、絶対的存在として長く君臨し続けた 『マーカッサン』 と 『キスラー』。揺らぐ事など無いと考えられていたこの不動王の間に 『オベール』 が圧倒的な実力で割り込み、「BIG3」と呼ばれた時代もありました。 その後、2011年2月、マーカッサンが全米シャルドネ史上初となる満点 【RP100点】 を達成。それに続くと思われたオベールとキスラーが足踏みを続ける中、これらを鮮やかに抜き去って次なるフル・スコア戴冠者となった造り手が 『ピーター・マイケル』(以下PM)。ピノに限ってはむしろマーカッサンよりも早い全米史上初のパーフェクト・ゲッターとなりました。 ◎ 近代BIG5 そして時代は更に移ろい、これら「四天王」最上グループに近年肩を並べる造り手こそが 『モレ』 。 選ばれし人物のみがその座を許される、「PMの醸造家」を、2001年から2005年まで務めたルック・モレ(Luc Morlet)が、妻ジョディーと共に運営するプライヴェート・レーベルです。 アイテム数こそ違えど、直近四年(’13~’16)で6本の 【RP100点】 とは四天王ですら未達成。入手何度的にも四天王以上であり、モレを加えたこの5生産者が、近代の「ソノマ五強」と言えるでしょう。 そんなモレのポートフォリオにおける、シャルドネのトップ・キュヴェがこちらの 『クー・ド・クール』 。正直、直近のパーフェクト連発で、この’16年は日本にやってこないのではないか…?と心配致しましたが、無事到着。ただし本数はバラ一桁…と雀の涙ですが(苦笑)。 ▼モレ(モルレ)(Morlet Family Vineyards) 各品種のトップ・プロデューサーたちは、得意分野の精錬により現在の地位を築いてきました。しかしピノ、シャルドネ、カベルネ、ソーヴィニヨン・ブラン、更にはセミヨン…そのいずれにおいても全米最上の傑作を抱えるという、他に類を見ない類稀な五ツ星生産者があります。それが 『ピーター・マイケル』。過去、この偉大な生産者の下では、錚々たる面々の醸造家たちがその歴史を紡いできました。初代はご存知、女帝ヘレン・ターリー。そして彼女のマジック・タッチを継承者した愛弟子がマーク・オベール。さらに彼の元でアシスタントを務めた女流が 『ペイ』 のヴァネッサ・ウォン。そしてその後任として選ばれた人物こそがルック・モレ。こちらにご紹介する 『モレ・ファミリー』 は、そんなPM元醸造家、ルック・モレのプライヴェート・ブランドです。因みに2005年にバトンタッチし、以降現在までPMの醸造を任されているニコラス(ニック)・モレは彼の兄。兄弟でP.M.の醸造家を歴任したのは当然ながら彼らが唯一…恐るべき血統です。 二人はフランスはシャンパーニュで五世代続く、 『ピエール・モレ・エ・フィス』 の一族。ルック・モレはブルゴーニュやボルドーで経験を積むと、1994年にナパに移住。かの 『ニュートン』 ではジョン・コングスガードに師事し、その後二年連続でスペクテイターTOP100の上位15傑入りを果たした 『スタグリン』 で腕を振るい、そして2001年にPM醸造家として招聘されました。一方、マルゴー2級の 『シャトー・ラスコンブ』 に勤めていたこちらも有能な醸造家である兄のニコラスは、弟のルックをたずねてカリフォルニアに訪れ、そこでこの地のワインに魅了され、そのまま定住。世界No.1生産者 『ジョセフ・フェルプス』 にて、インシグニアや最高峰単一畑のバッカスなどの醸造に携わり、その後2005年に弟ルックの紹介でピーター・マイケルの醸造家に就任。現ワインメーカーとなっています。 モレの身上は、最高の畑をチョイスし、人的介入は最小限とする古典的手法に則り、ルックの職人的スキルでこれを極限にまで高める…というもの。それが全てであり、そしてその全てが見事に実践・実現されています。 ◎ Coup de Coeur 現在モレで造られるシャルドネは全三種。RRVサイドを担う 『マ・プリンセス』 、ソノマ・コースト側を担う 『マ・ドゥース』 。そしてその双方の畑からの最上ロットのブレンドがこの 『クー・ド・クール』 。 クー・ド・クール、英語では「Heart's Astonishment」…「ハートを直撃/一目ぼれ」を意味し、ギド・アシェット誌の特別最高賞としても知られるフレーズです。 過酷な選抜をくぐり抜けたほんの数樽のベスト・ロットが格上げされ、クー・ド・クーとなることを許されます。キスラーで言えばキャスリーンにあたるでしょうか。あちらは三万円前後で取引されますが、WA誌評価はモレが遥か上回ります。Robb Reportの2014年版「Best of Best」で "国産(つまりUS産)白ワインのNo.1" に選ばれた作品は、マーカッサンでもPMでもSQNのデザートでもなく、このクー・ド・クールでした('10年)。 ◎ Jeb Dunnuck (2018.6)より 【 JD100点 】 「Pure perfection in the glass is the 2016 Chardonnay Coup de Coeur, a selection of Luc’s favorite barrels. It offers extraordinary notes of caramelized citrus, toasted brioche, marzipan, white flowers and a liqueur of rocks-like minerality. With full body, incredible purity, a layered, huge palate presence, yet a weightless, elegant texture, it needs to be tasted to be believed. Hats off to Morlet for an incredible Chardonnay. Give it a year and enjoy over the following decade or more.」 ◎ Wine Advocate (2018.10)より 【 RP98点 】 「The 2016 Chardonnay Coup de Coeur comes from Old Wente clones and is a selection of the finest barrels. It's just a little shy at this very young stage, with the nose revealing subtle allspice, powder ginger and yuzu scents with a core of peach tart, orange blossoms, crushed rocks and lime cordial. Full-bodied and absolutely packed with tightly wound layers of citrus and stone fruits, it has a fantastic backbone of crisp freshness injecting incredible tension and carrying the flavors to an epically long finish. This will be incredibly long lived. 125 cases produced.」 (Lisa Perrotti-Brown) ↑ご覧の通り、年産はなんと ≪125ケース≫ のみ。100点+100箱台でよくぞ日本に…。 ソノマ五大シャルドネのうち、キスラーを除く全てがPMの醸造家グループを中心にとした界隈に存在します。PM歴代醸造家によるプライヴェート・ブランドはいずれも見事なる成功を収めており、モレも例外ではありません。処女作でパーカーに 「DRCを彷彿」 とまで言わせた作品が果たして幾つあるでしょう。 ● これ以上のシャルドネを望むなら、もうマーカッサン×マーカッサンかPMのキュヴェしかありません。 ■表示数限り(最終在庫)です。 ■ジェブ・ダナック100ポイント ■パーカー監修アドヴォケイト誌98ポイント+
■約束の土地+古典醸造主義+高き創造性と職人芸
ソノマ四天王最強の迎撃者?それとも「新御三家」か
【Morlet Family Chardonnay "Coup de Coeur" 2016】
[ ダナック100点! │ 現品限り ]
(総計15,705本)の中から【第一位】に選ばれました! 【四冠達成】
(※世界総合/米国総合/加州総合/ソノマ 各白部門一位:2015年9月12日(土)更新分)
◎ 今年は来ないかと思いました…
米国シャルドネ界に燦然と輝き、絶対的存在として長く君臨し続けた 『マーカッサン』 と 『キスラー』。揺らぐ事など無いと考えられていたこの不動王の間に 『オベール』 が圧倒的な実力で割り込み、「BIG3」と呼ばれた時代もありました。
その後、2011年2月、マーカッサンが全米シャルドネ史上初となる満点 【RP100点】 を達成。それに続くと思われたオベールとキスラーが足踏みを続ける中、これらを鮮やかに抜き去って次なるフル・スコア戴冠者となった造り手が 『ピーター・マイケル』(以下PM)。ピノに限ってはむしろマーカッサンよりも早い全米史上初のパーフェクト・ゲッターとなりました。
◎ 近代BIG5
そして時代は更に移ろい、これら「四天王」最上グループに近年肩を並べる造り手こそが 『モレ』 。
選ばれし人物のみがその座を許される、「PMの醸造家」を、2001年から2005年まで務めたルック・モレ(Luc Morlet)が、妻ジョディーと共に運営するプライヴェート・レーベルです。
アイテム数こそ違えど、直近四年(’13~’16)で6本の 【RP100点】 とは四天王ですら未達成。入手何度的にも四天王以上であり、モレを加えたこの5生産者が、近代の「ソノマ五強」と言えるでしょう。
そんなモレのポートフォリオにおける、シャルドネのトップ・キュヴェがこちらの 『クー・ド・クール』 。正直、直近のパーフェクト連発で、この’16年は日本にやってこないのではないか…?と心配致しましたが、無事到着。ただし本数はバラ一桁…と雀の涙ですが(苦笑)。
▼モレ(モルレ)(Morlet Family Vineyards)
各品種のトップ・プロデューサーたちは、得意分野の精錬により現在の地位を築いてきました。しかしピノ、シャルドネ、カベルネ、ソーヴィニヨン・ブラン、更にはセミヨン…そのいずれにおいても全米最上の傑作を抱えるという、他に類を見ない類稀な五ツ星生産者があります。それが 『ピーター・マイケル』。過去、この偉大な生産者の下では、錚々たる面々の醸造家たちがその歴史を紡いできました。初代はご存知、女帝ヘレン・ターリー。そして彼女のマジック・タッチを継承者した愛弟子がマーク・オベール。さらに彼の元でアシスタントを務めた女流が 『ペイ』 のヴァネッサ・ウォン。そしてその後任として選ばれた人物こそがルック・モレ。こちらにご紹介する 『モレ・ファミリー』 は、そんなPM元醸造家、ルック・モレのプライヴェート・ブランドです。因みに2005年にバトンタッチし、以降現在までPMの醸造を任されているニコラス(ニック)・モレは彼の兄。兄弟でP.M.の醸造家を歴任したのは当然ながら彼らが唯一…恐るべき血統です。
二人はフランスはシャンパーニュで五世代続く、 『ピエール・モレ・エ・フィス』 の一族。ルック・モレはブルゴーニュやボルドーで経験を積むと、1994年にナパに移住。かの 『ニュートン』 ではジョン・コングスガードに師事し、その後二年連続でスペクテイターTOP100の上位15傑入りを果たした 『スタグリン』 で腕を振るい、そして2001年にPM醸造家として招聘されました。一方、マルゴー2級の 『シャトー・ラスコンブ』 に勤めていたこちらも有能な醸造家である兄のニコラスは、弟のルックをたずねてカリフォルニアに訪れ、そこでこの地のワインに魅了され、そのまま定住。世界No.1生産者 『ジョセフ・フェルプス』 にて、インシグニアや最高峰単一畑のバッカスなどの醸造に携わり、その後2005年に弟ルックの紹介でピーター・マイケルの醸造家に就任。現ワインメーカーとなっています。
モレの身上は、最高の畑をチョイスし、人的介入は最小限とする古典的手法に則り、ルックの職人的スキルでこれを極限にまで高める…というもの。それが全てであり、そしてその全てが見事に実践・実現されています。
◎ Coup de Coeur
現在モレで造られるシャルドネは全三種。RRVサイドを担う 『マ・プリンセス』 、ソノマ・コースト側を担う 『マ・ドゥース』 。そしてその双方の畑からの最上ロットのブレンドがこの 『クー・ド・クール』 。
クー・ド・クール、英語では「Heart's Astonishment」…「ハートを直撃/一目ぼれ」を意味し、ギド・アシェット誌の特別最高賞としても知られるフレーズです。
過酷な選抜をくぐり抜けたほんの数樽のベスト・ロットが格上げされ、クー・ド・クーとなることを許されます。キスラーで言えばキャスリーンにあたるでしょうか。あちらは三万円前後で取引されますが、WA誌評価はモレが遥か上回ります。Robb Reportの2014年版「Best of Best」で "国産(つまりUS産)白ワインのNo.1" に選ばれた作品は、マーカッサンでもPMでもSQNのデザートでもなく、このクー・ド・クールでした('10年)。
◎ Jeb Dunnuck (2018.6)より 【 JD100点 】
「Pure perfection in the glass is the 2016 Chardonnay Coup de Coeur, a selection of Luc’s favorite barrels. It offers extraordinary notes of caramelized citrus, toasted brioche, marzipan, white flowers and a liqueur of rocks-like minerality. With full body, incredible purity, a layered, huge palate presence, yet a weightless, elegant texture, it needs to be tasted to be believed. Hats off to Morlet for an incredible Chardonnay. Give it a year and enjoy over the following decade or more.」
◎ Wine Advocate (2018.10)より 【 RP98点 】
「The 2016 Chardonnay Coup de Coeur comes from Old Wente clones and is a selection of the finest barrels. It's just a little shy at this very young stage, with the nose revealing subtle allspice, powder ginger and yuzu scents with a core of peach tart, orange blossoms, crushed rocks and lime cordial. Full-bodied and absolutely packed with tightly wound layers of citrus and stone fruits, it has a fantastic backbone of crisp freshness injecting incredible tension and carrying the flavors to an epically long finish. This will be incredibly long lived. 125 cases produced.」 (Lisa Perrotti-Brown)
↑ご覧の通り、年産はなんと ≪125ケース≫ のみ。100点+100箱台でよくぞ日本に…。
ソノマ五大シャルドネのうち、キスラーを除く全てがPMの醸造家グループを中心にとした界隈に存在します。PM歴代醸造家によるプライヴェート・ブランドはいずれも見事なる成功を収めており、モレも例外ではありません。処女作でパーカーに 「DRCを彷彿」 とまで言わせた作品が果たして幾つあるでしょう。
● これ以上のシャルドネを望むなら、もうマーカッサン×マーカッサンかPMのキュヴェしかありません。
■表示数限り(最終在庫)です。
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