古くから音楽に携わってきたDENONが歴代最高価格のハイエンドヘッドホンを出したので、期待が高まります。
これまでの傾向は押し出しが強く迫力のある音が特徴的でしたが、最近の同社エントリークラスやミドルクラスのヘッドホンD1200やD5200と同じようにスッキリとした印象を今回のD9200からも受けました。
イヤパッドはとてもクッション性が高く、耳をすぽっと優しく覆ってくれて装着感はバツグンです。もちろん密閉性も高く外の音もしっかりと遮断してくれました。
さて、音質ですが、付属で二種類の線材のケーブルがあるので一つずつ聴いてみたところ6.3mmプラグの方は3.5mmのに比べると音場も広く粒立ちも細かく聴きごたえがありました。
低音は弾力があり、スピード感もあるのでレスポンスがとても良い! 主張は激し過ぎず音像を仔細かつ端正に描き出します。はっきりと輪郭を掴めるので、生楽器との相性は抜群です。
空間表現も得意なようで響きや、リバーブの方向性もしっかりと聴き取れます。分解能も高いのでまるでサラウンドのように音楽を楽しめました。
高音域はとても伸びやかで、音源の粗が目立つくらいに元の音を鳴らしてくれるうえ、密閉型とは思えない開放的な音場なのですが、平面的にならないのが素晴らしいです。近いイメージを受けたのがコンデンサー型のヘッドホンです。静電気を使う事で緻密かつ滑らかな音を鳴らしてくれるのですが、D9200は孟宗竹の影響かそれに近い雑味のない伸びやかな音で音楽がとても活き活きします。
有機的と言うのでしょうか。どこまでも自然に表現してくれるのですが、若干鳴らすAMPによっては重心が高くなりすぎてしまう傾向にあるようで最近のPOPとかは私の耳には少しささり気味に聞こえました。MICHAEL JACKSONのJamなんかは録音現場が見えるような錯覚に陥ってしまうくらい、これまでに体験できなかった空気感があり、密閉型のヘッドホンではありえないほど緻密で美しい音の虜になってしまいました。
正直とても欲しい!
日本の職人の手作業で製造されているのも安心感があるのもポイントです!
大型のヘッドホンの中では鳴らしやすいものとなるので、ぜひ一度体験してみてください!!
【レビュー日:2018/11/10】
2018年に入りAH-D1200、AH-D5200と新製品が発売されていますが、
その中でも間違いなく目玉であろう製品が、
DENONが満を持して打ち出す新フラッグシップヘッドホンAH-D9200です。
現行機種もAH-D5200やAH-D7200同様密閉型のウッドハウジングで、
高知県産の「孟宗竹」という音によって厳選された素材を採用しています。
ハウジング表面は、あえて光沢を作らず素材の質感を残しており
商品に対するこだわりを感じさせます。
一聴して感じるのは、細かいシンバルなどの響きを非常に鮮やかに描く中高域の解像感と、
主張はやや控えめながらハリと豊かな響きを持つ低域です。
全体的に空気感に鮮やかさ持たせつつも響きも感じられる非常に秀逸な音作りです。
このような言い方をすると、
まるで調和の取れていないように感じられるかもしれませんがそのようなことはありません。
低域部分の響きも、集中してよくよく聴いてみると一つ一つの音がしっかりと分離しています。
しかし強調感のあるハッキリとしたものではなく、
むしろ再生する音源の際の際、情報の細部を描き出すような自然さを持った響きです。
なのでAH-D7200が持つような、ふくよかさ・柔らかさとは質感自体異なる表現になっています。
音源の持つ情報を余すことなく表現しつつも、聴いてスッキリとしていて心地よい!
まさに、新生DENONのフラッグシップ機にふさわしいヘッドホンです!!!
是非店頭で試聴してみてください!
【レビュー日:2018/12/13】
残り 1 点 91,300円
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お届け日: 08月17日〜指定可 (明日12:00のご注文まで)
日本の技術と素材が生み出した
新たなハイエンド・ヘッドホン
日本の技術と素材を結集。
”日本製”にこだわり、国内屈指の職人たちにより一つ一つ手作業で製造されています。
ヘッドホンとしては珍しい、高知県産「孟宗竹」を使用したハウジングや50 mm ナノファイバー・フリーエッジ・ドライバーを採用。さらに、軽量化によって振動系の反応性を高める CCAW ボイスコイル、ドライバー前後の音圧バランスを調整するアコースティック・オプティマイザーにより、外観だけでなくサウンドも、まさにDENONのフラッグシップにふさわしいヘッドホンです。
高知県産「孟宗竹」ハウジング
南国の温暖な気候の中、適切な管理の下で育まれた高知県産の上質な「孟宗竹」をハウジングに採用。竹は、その手触りや意匠性の高さから高級車のハンドルや内装に採用されていることで知られていますが、デノンは新たなハイエンドヘッドホンのために様々な素材を検討する中で、竹が軽量性と適度な剛性、そして非常に優れた振動吸収性を併せ持つ理想的な素材であることを発見。この孟宗竹との出会いが、雄大なサウンドステージをナチュラルかつ緻密に描く、かつてない表現力を現実のものとしました。
Handcrafted in Japan
AH-D9200 に使用される孟宗竹ハウジングは、竹材の産地である高知県で生産されています。伐採、製材、切削、研磨、そして塗装の各工程において、日本屈指の木材加工技術を有する熟練の職人たちによって、ひとつひとつ丁寧に仕上げられています。ハウジングやドライバー、ハンガーなど、すべてのパーツがデノンが誇るマザー工場である白河オーディオワークスに集められ、組み立てから、検査、梱包に至る全工程を専任の担当者の手によって行うことにより、極めて高い品質を実現しています。
50 mm ナノファイバー・フリーエッジ・ドライバー
軽量、高剛性、そして適度な内部損失を理想的なバランスで備えた 50mm 径のナノファイバー振動板を採用。AH-D9200 においては孟宗竹ハウジングとのマッチングのためにナノファイバーの配合比を最適化し、レーザー解析によって振動板をより歪の少ない形状に改良しました。そしてデノンのこだわりである、スピーカーと同様に振動板外周をロールエッジで支持するフリーエッジ構造によって、振動板全域にわたる均一なピストンモーションを可能にし、極めて低歪かつ低域の量感豊かなサウンドを実現しました。
着脱式シルバーコートOFC ケーブル
限りなく高純度な音を求め、OFC(無酸素銅)線を最も導電率の高い金属である純銀でコーティングした、シルバーコートOFC 線を導体に採用。アウターシースには手触りが良く、強度にも優れる布巻きを採用しています。プラグ部には削り出しのアルミスリーブを用いて耐久性を向上させています。
アルミダイキャストハンガー
ハンガー部には軽量かつ堅牢なアルミダイキャストを採用。音響的なパフォーマンスに貢献するだけではなく、ひとつひとつ丁寧に仕上げられた美しい輝きが所有する満足感を高めます。目盛りと明確なクリック感のあるアジャスターによって容易に最適なサイズに調整できます。
驚くほど耳に優しいイヤーパッド
一般的な人工皮革のおよそ 2 倍の耐久性を備える人工皮革を独自開発。三次元縫製により、頭部のカーブにフィットし、圧力が均等にかかる理想的な形状に仕上げました。側圧を最適化する形状記憶フォームと合わせ、ストレスなく耳を包み込む装着感と気密性を実現しました。
Specifications
3.5 mm ステレオミニプラグ(1.3 m ケーブル )
ヘッドホン側:3.5 mm モノラルミニプラグ× 2
DENONからAH-D9200という新しいフラッグシップヘッドホンが登場しました!
ハウジングが【竹】で製作されている珍しいタイプです。
装着感は重量もD7200とほぼ同じという事もあり、ほぼ変わらずで良好です。
帯域バランスはやや上に寄っている印象で今までのDENONのイメージを覆すような新しいサウンドに仕上がっています。
音質は見た目からくるその美しさがしっかり音にもリンクしていて、特に打楽器のアタックの瞬間から音の消え際の余韻の表現はずば抜けています。
性能も抜群で録音時の反射音まで聴こえてきます。
低音も量感こそ多くはないのですが、低い周波数もしっかり出ていて輪郭もはっきりしています。
レスポンスは正確で、特に打楽器における中高域部のタイミングは数あるヘッドホンの中でもトップレベルの表現力です。
一つ難点を上げるとするならば性能が高過ぎるが故に良くも悪くも再現性が高いので良い録音のアコースティック音源は完璧と行って良い程の表現力なのに対し、あまり良くない録音状態の物だと素直にそのまま出てきてしまうので試聴の際はどちらの音源も試して頂けたらと思います。
兎にも角にも密閉型でここまでハウジングの反射音を気にせず音楽に没頭出来る機種はなかなかお目にかかれませんので是非一度ご試聴下さい。
【レビュー日:2018/10/10】