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シリーズ第2弾は広大な大地で繰り広げられる生きものたちの攻防を圧倒的な臨場感でとらえた、 「アフリカ大サバンナ編」。
2009年の放送開始以来、「ワイルドライフ」は粘り強い長期取材や新しい機材での映像表現、挑戦的なテーマで、“地球の素顔”をとらえてきた。大自然の絶景、躍動する命の世界を、豊かな映像で記録しつづけ、骨太の 自然番組として親しまれている。
BOX2は、シマウマやトムソンガゼルなど草食獣の視点で肉食獣との闘いを描いた「草食獣対肉食獣 生と死の攻防」、飛ぶ能力がありながらサバンナに適応するためにあえて地上で暮らす鳥たちの生態に迫った「飛ばない鳥 大地を生きる」、巨大な群れで1000キロもの危険な大移動を繰り返す「ヌー100万頭 親子で決死の大移動」を収録。
東アフリカのセレンゲティ平原は、肉食獣が獲物を狙うバトルフィールド。追う者と追われる者の命のドラマが日々繰り返されている。
雨季が始まる11月、草食動物が緑豊かな大地に集まる。中でも、ヌーとシマウマ、トムソンガゼルは飛び抜けて数が多い。体が小さいトムソンガゼルは全ての大型肉食動物から狙われながらも、繁栄しつづけている。彼らは群れの目で敵をいち早く察知して危険を避け、もし敵に追い込まれても巧みなステップでかわすのだ。この華麗なクイックターンはチーターさえ振り切ることができる。また、シマウマは後ろ蹴りでライオンを打ち負かし、ヌーは巨大な群れで行動することで敵に狙いをしぼらせない。肉食動物との攻防を追われる側の視点で見つめ、知られざるサバンナの素顔を浮き彫りにする。
■アフリカ大サバンナ 飛ばない鳥 大地を生きる
ケニアの南西部に広がる大サバンナに、“飛べるのに、飛ばない”鳥がいる。強靭な脚で地上をかっ歩し、毒ヘビやネズミを蹴り出して捕えるヘビクイワシ、頑強なくちばしでトカゲやクモを地中から掘り出して捕えるミナミジサイチョウなどだ。
これらの鳥は、サバンナの草陰や地中に潜む生きものを糧とし、飛べなくなったダチョウなどと違い立派に飛ぶ能力を持っている。その証拠に夜寝る時や子育ては樹上だ。だが、それ以外は一日のほとんどを地上で暮らしている。“飛べるのに飛ばない”鳥の中で、最も飛ばないのはアフリカオオノガン。夜も子育ても地上で行う。体の色もほとんどサバンナに同化している。なぜ、これらの鳥は飛ばずに地上で暮らすようになったのか。“飛ばない”鳥たちの巧みな生存戦略を探る。
■アフリカ大サバンナ ヌー100万頭 親子で決死の大移動
タンザニアとケニアの国境にまたがるセレンゲティ平原は、ライオン、チーター、アフリカゾウなどが暮らす代表的なサバンナ。ここで、毎年100万頭以上の大群で1000キロもの大移動を繰り返す草食獣がいる。牛の仲間、ヌーだ。
2月、ヌーの群れは、平原南部で生まれたばかりの子どもを連れ、総勢100万頭以上が北へ大移動する。待ち構えるチーターやライオンなどの天敵や、行く手を阻む川など、さまざまな試練が、ヌーの群れを襲う。今回、群れに密着することで、シマウマを移動の仲間にすること、子どもが安全に渡れる水量の少ない川を選ぶことなど、知られざる知恵がわかってきた。大移動とともに成長する子どものドラマを中心に、平原を南から北へと大移動するヌーたちが繰り広げる一大スペクタクルを描く。
○2011~2012年 放送
●スペクタクル映像集(BGV)
●番組予告
■封入特典
●解説リーフレット
長沼毅氏(広島大学准教授、地球の辺境を放浪する科学者)の特別寄稿、ディレクターのフィールドリポートなど